メディカルヘルスケアの進化、ウェアラブル端末による心疾患早期発見の実用化

医療機関と大手精密機器メーカーが提携し、スマートウォッチなどの日常的なウェアラブル端末から取得した生体データを解析し、心不全や心筋梗塞などの心疾患の超早期兆候を検知する医療連携システムの実用化を発表した。日常の微細な心電波形や脈波、皮膚温の変化をAIが常時監視し、異常の兆候を捉えた時点でかかりつけ医や緊急通報システムへ自動でアラートを発信する仕組みだ。

従来の健康診断や一時的な心電図検査では捉えきれなかった不整脈や微小な心筋虚血などを日常生活のなかで捕捉できる点が最大の強みである。実証実験では、自覚症状のない初期段階で疾患を発見し、重症化を防いだケースが多数報告された。患者自身の健康意識向上だけでなく、急激な状態悪化に伴う救急搬送の減少や医療費削減への貢献も期待されている。

特に独居高齢者の見守りや遠隔医療推進の観点から大きな期待が寄せられており、厚生労働省も医療機器としての承認手続きを迅速化する方針を示している。個人情報保護とデータのセキュリティ管理を徹底しつつ、予防医療の新たな柱としての普及が進むと見られている。